◆2007年4月11日−16日 パリ旅行の思ひ出◆

■4月11日(水)

新千歳→成田→パリ

フランス旅行のため今回も朝一の便で成田へ。成田へ直でいけるのは便利だけど朝一は眠い。。。

新千歳→成田は機長の着地の下手さがステキ。あんな衝撃の着陸は初めてです。もっと練習しよう。

パリ行きは11時25分発の予定だけど、なんだか予定が遅れてる。10分遅れくらいで機内へ入るも「貨物室のドアがあかないため荷物の搬入ができず、離陸が遅れる」とのこと。その後30分くらい待っても全然離陸する気配がなく、結局「一回降りろ」と。。。搭乗券の半券で2000円までのご飯が食べられるとのことなので、フードコートでラーメンにトッピング二品追加とチャーハンを注文。できるだけ高いものを頼もうとするこの執念。やたら込んでる店があったのだけど、おそらく1900円のうな重を頼んでいた人らと思われる。人間って意地汚いね!

ご飯食べて戻るとやっとこさ整備が終了したようで再度機内に通される。二時間半遅れ。このあとに乗り継ぎとかなくてよかった。せっかくパリに夕方着く予定だったのに、おかげで夜着になってしまった。

楽しみにしていたシャルルドゴール空港。到着したのは第一空港のようだ。U2のPV、あれ新しいほうだよなぁ・・・。今回は空港をかなり楽しみにしていたのでショック。

リムジンバスに乗ってホテルまでの間、モンマルトルのサクレ・なんとか教会とか墓地、オペラ座がみえてきれいでした。サッカーワールドカップで使ったスタジアムとか。運転手さんがいちいち教えてくれて、いい人でした。


ロシア上空。たぶん
雪がきれい


スカンジナビアとかのあたり。たぶん。ANA直行便は楽だった。


■4月12日(木)

パリ→レンヌ→ディナン→モンサンミッシェル→サンマロ→レンヌ→パリ

今日はモンサンミッシェルツアーの日。そういえば旅立つ前日、「ホテルにチケット届けようとしたけどあんたの名前の予約がないよ?」との連絡がきていた。友達の名前でホテル取ってたからね。ツアーのチケットをホテルに送るとのことで、きちんと送ってくれるのか心配していたのだけど、この連絡で「あー、ちゃんと送ってくれるんだ」と思い安心。昨日ホテルにチェックインしたときにきちんとくれました。ほっ。

当日はモンパルナス駅からレンヌまではTGVで自力で行かなければならない。朝早いのと、パリの交通事情はさっぱりわからないため、前日にホテルの人にタクシーを呼んでもらっていた。タクシーもきちんときてくれたので安心。

朝6時はまだ日が昇っておらず、真っ暗。そんななか街並みを見ながらタクシーに乗っていると、ルーブル美術館が見えてきた。をーーー、きれい。美術館にある門を「あれは凱旋門?」と適当発言を繰り返す。

30分かかると言われていたのに10分弱で駅についた。ネットなどで列車の乗り方は調べていたので、まずは黄色い刻印機を探す。駅のそこらじゅうに黄色い機械がある。。。まず目についた機械を触ってみると、これ、チケット発券機じゃないの。なんで同じ黄色なのよ。紛らわしいわ。発券機のちょっと奥に行くと刻印機が見つかった。チケットを通すと日付を印字された。・・・これだけか。

時間がかなりあまっていたので、駅の売店で朝食。アップルパイはアップルがジャムみたいだった。うまかったけど。

駅には改札がなく、入って階段上るとすぐホーム。しかもホームが多い。わかりづれーー。行きは車掌さんが回ってたけど、帰りには何もなかった。タダ乗りし放題なのかもしれません。

レンヌに着くとツアーの運転手が待ち構えていた。このツアーに参加するのはうちらを含め8人。結構多いね。乱暴な運転にずいぶんと揺られ、最初の目的地ディナンに到着です。

ディナンは雨交じりの天気。石畳の坂道なのですべりやすく危険。街は名探偵ホームズ(犬のやつ)にでてくるような、古きよきヨーロッパってかんじのステキな街並みです。石畳は歩きづらいけど見ためはいい。教会のステンドグラスがとっても鮮やか。ステンドグラスは結構好き。

途中で買ったチョコとマカロンをホテルに戻ってから食べたらどっちも激うまだった。チョコ6つにマカロン2個で3ユーロ。安い!もっと買っておけばよかったーーとあとで激しく後悔。だってホテルのそばに売ってるチョコ、高いんだもん。

市場でガレット(そば粉クレープ?)を食べて、次の目的地モンサンミッシェルへ。

乱暴な運転にしばらく揺られると、遠くにモンサンミッシェルが見えてきた。ここは満潮になると島が海に浮かんでるようになるのだけど、最近は砂がずいぶんと堆積してきて本来の姿ではなくなってきているから、砂の除去作業と島までの橋の建設をしているそうだ。うちの英語力が正しければ。

島の遠景を写真に撮りたいわーーなんて思ってたら運ちゃんはちゃんといい位置に止まってくれて、写真タイム。この辺も満潮になると海になってしまうそう。ってかさ、じゃあそこにいる羊はどうなるのさ?と運ちゃんに聞いてみると、奥のほうの草原までは海水が行かないそうなので、そんときは羊はそっちに非難してるんだってさ。おぼれる羊とかいないのだろうか。

島にたどり着き、とりあえず島をかこっている壁を歩いて修道院内を目指す。壁からは街の目抜き通りが上からみえておもしろい。

修道院内はシンプルな淡めのステンドグラスが彩られていてこれがまたいいかんじ。中は入り組んでいて迷子になりそう。

名物のオムレツは時間がなくて食べることができず、残念。それにしても、パリではほかのカフェでオムレツを食べている人をみることが何回かあり、フランス自体がオムレツ名物?と思ったりもした。ただ単に好きなだけなんだろうか。

モンサンミッシェルのあとは、サンマロまで乱暴な運転に揺られる。サンマロは正直それほど、、、ってかんじだった。観光中に今日ずっと気になっていたカスタードタルトを三人で食べる。うまかったけど、三人で一個にして正解。。。でかい上にちょっとくどい。フランスは基本味が濃い。


レンヌ。町並みがかわいい。



モンサンミッシェル。
塀の上をガシガシ歩く。
■4月13日(金)

ベルサイユ宮殿→オペラ座→エッフェル塔→ルーブル美術館

花の乙女を目指すべくベルサイユ宮殿へ。宮殿内は正直ふーん、ってかんじ。その後にみたオペラ座とルーブル美術館の印象が強くて、ベルサイユは残念ながらあまり印象に残っていない。似たようなものを一日に三つもみた自分が悪いと思います。あとから写真みてみたら、ベルサイユも十分ステキでした。

鏡の間の工事はさほど気にならなかった。天蓋つきのベッドとか、調度品とかシャンデリアとか部屋とかいちいちすごいことはすごいんだけどねーーー。

ベルサイユから戻り、そのまま近くのアンジェリーナというスイーツのお店へ。なんか有名店らしいね。モンブランの。4人がモンブランを頼み、うちはモンブラン嫌いなのでオペラというダークチョコケーキを。

モンブランは、なんかちょっと、、、ってかんじだったみたい。クリームが固かったそうな。オペラは結構おいしかった。

その後スーパーに寄り、ちょろっと買い物をしてオペラ座へ。オペラ座では荷物チェックが。たいして中みてなかったけど。。。

オペラ座内はベルサイユ同様内部がすごいきれい。シャガール?の天井画とか。観客席の豪華絢爛さとかを楽しみにしてたんだけど、暗くてよくわからず残念。

次はパリ市内を一望すべくエッフェル塔へ。ラスベガスでみたエッフェル塔は「無骨」という印象しかなかったけど、本物をそばでみると丁寧に作ってあって、無骨という印象はない。塔にいざ登ろうと思ったけど、すげえ並んでる。この時点で結構疲れていたので、この日は上るのはあきらめる。エッフェル塔の足元には、機銃を持った軍人が数人いた。警備?

疲れてたのでマックで晩御飯食べて、ルーブル美術館へ。

美術品には正直まったく興味がないのだけど、この美術館は元宮殿だっただけあり、美術品以上に内装がすごい。天井画や柱、シャンデリア、いちいちすげー。たまに普通の部屋があったりして、拍子抜けする。

美術品より内装に感動していた私だけど、モナリザやらミロのヴィーナスはみてきました。正直、良さはわかりませんでした。絵画よりは彫刻のほうがすきという、個人的嗜好だけ記しておきます。

ナポレオン関係の部屋とルイ15世の王冠のあった部屋の内装がすごかった。王冠もすごかった。それって全部ガラスでしょ?といいたくなるくらいのでかいダイヤとかいろんな宝石がちりばめられていましたよ。同じ場所においてあったティアラもステキでした。

この日は19000歩歩きました。時計持ってないので万歩計が時計代わりです。


ベルサイユ庭園。どこまでも幾何学


鏡の間。反対側は工事中。


シャガールらしいよ。オペラ座にあるよ。


これもオペラ座。で、誰?
■4月14日(土)

エッフェル塔→凱旋門→コンコルド広場→モンマルトル

今日は一人観光デー。地下鉄でワンデイパスを買い、乗り換えを間違えちょっと時間がかかったけど前日登れなかったエッフェル塔に再チャレンジ。しかし、この日は開場と同時くらいの時間に行ったのに前日よりも長蛇の列・・・。仕方がないのでエスカレーターと書いてある短い列に並んだ。

並んでる途中、自分がエスカレーターと読んだ文字はエスカレーターではなく「stair(階段)」のスペイン語か何かと気づき、近くの人に「この列何よ?」と確認した結果、この列やっぱり階段か、、、ってことに気づくも、並びなおすのも面倒なのでそのまま並ぶ。NZにいたときに自分の力で登ったほうが感動が強いってことに気づいたので。

んでまぁ階段を登っていくわけだけど、体力云々よりも高さが怖い。途中足がすくみそうになるが前を歩いていた人らと離れると本気で怖くて登れなくなるかも、と思い下をなるべくみないように、前の階段だけを見つめて登り続ける。そのうち第一展望台に到着。おー、結構な眺め。少し休んでまた登りはじめる。高くなってくうちに階段にも慣れてきて、それほど怖くなくなる。階段で登ると塔の細かい部分がみえておもしろい。途中においてあるゴミ箱にもいちいちエッフェル塔の模様がついていてかわいい。しばらく登っていくと第二展望台に到着。さらに眺めがいい。階段では第二展望台までしか登れないようで少しがっかりするも、しばらーく休んでから下った。もしかしたらくだりはエレベーターOKだったかもしれないけど、まぁいいのだ。

エッフェル塔のあとは凱旋門へ。凱旋門はベルサイユに行く途中でもみたんだけど、そばでみると一段とでかい!フランスの建物はつくりがいちいち細かくて、凱旋門も表面だっていちいち違う絵がついてるのに中も細かい模様がたくさんあって、すげー。ナポレオンはこの門をくぐることはなかったらしいね。ナポレオンの絵もあったのに。残念だね。

その後シャンゼリゼ通りをちょっと歩いて、自分の世界とは違うな、と思い地下鉄に乗ってコンコルド広場へ。マリーアントワネットが首切られたところですな。ここからエッフェル塔、凱旋門、マドレーヌ教会とかセーヌ川まで一同にみられて、なんかいい場所ですよ。ここ。あ、そういえばここにセグウェイに乗った集団がいたよ。エッフェル塔にも一人いた。セグウェイ乗ってみたいなーー。

疲れを押し切り次はモンマルトルへ。地下鉄から地上に上るまでが東豊線以上に長く、いつまで続くかわからない螺旋階段に若干うんざり。しかし、駅を降りてすぐのところにフランスではなかなかみられない赤レンガ造りの教会が。中のステンドグラスもこれまたステキです。ヨーロッパ系の建物ってホントにいいなぁ。

モンマルトルの教会は丘にあるので、途中も坂道やら階段が多くちょっと大変。でもこの街も街並みがステキ。途中に広場があって、真ん中にはレストランがありその周囲を取り囲むように画家が油絵描いてたり似顔絵描いてたり。切り絵もいた。まぁ当然のように声をかけられて若干うざいんだけど、いい雰囲気。

丘を登っていくと教会の側面にでた。汚れなのかデザインなのかわからないけど壁に黒い墨のようなものがついていて、それが影になっていてとても印象的なのです。まるで絵画のよう。

中はほかの教会ではあまりなかったような気がするんだけど、濃いブルーの天井画がこれまたステキです。語彙が少ないのでステキという言葉しかでません。丘からの眺めもこれまたいいです。もやっててちょっと視界は悪かったけど。

パリは地下鉄の中に犬連れ(座席に犬が座ってたり)がいたり車内でアコーディオン弾く人がいたりで、自由な土地だなぁと思ったよ。地下鉄も路線ごとにイメージが違っておもしろい。さすが芸術の都。


モンマルトルの坂。きついよ。
■4月15日(日)

オルセー美術館→ノートルダム寺院

最終日です。
朝からどうしてもりんごが食べたかったので、スーパーに買いに行ったらしまってました。日曜は閉まってる店が多いとか聞いていたけど、まさかスーパーまで閉まっているとは・・・。カフェも開いてたりあいてなかったり。日曜を最終日にして正解でした。

前日にパンやチーズ、生ハムを買い込んでいたので、この日は手作りサンドイッチで朝食です。普通手作りって安いはずなのに、結局5ユーロくらいかかってる。まぁ外で食べるよりは多少安いかもしれないけどね。。。

今日はまずはオルセー美術館へ。私は前述のとおり芸術にはうといので、さっぱりよくわからず。内装も普通だったし。ガウディの作品もちょっとだけあったのだけど、ふーんって感じ。旅行前に、うちは絵画のよさがさっぱりわからないといったら「本物みたことないから!」って言われたけど、本物みてもさっぱりわからなかったよ。アハハ。どっちかっていうと、モンマルトルの広場で売ってたパリの絵とかのほうが好きです。アハハ。

疲れてたのでカフェに入ってデザートを注文。パリにもデザートセットがあった!クリームブリュレとチョコムースとエスプレッソのセット。チョコムース甘いけどうめー。デザートうまいわーー。

その後はノートルダム寺院へ。この寺院も他のフランスの教会と同様、いちいち細かい。正面に人がたくさん立ってるけどいちいちポーズとか違うし、若干気持ち悪かったりするし。中もステンドグラスがいちいちかわいい!教会だからかわいいとかいう問題ではないんですが、とにかくステキでかわいいのだ。いやー、すごい。中を見たあと尖塔もみたかったので外周をぐるりと回る。外も作りがいちいち細かい。いやー、職人仕事だわ!

ノートルダムをぐるりと回ったところでホテルに戻る。これで帰宅です。途中、なんか見覚えのある本屋が・・・。あ、これビフォアサンセットでイーサンホークがインタビュー受けてた本屋そっくり!

店は古本屋で中はとても狭い、入り口の正面にレジ?のおねーさんが座ってる。窓際には黒にゃんこがひなたぼっこ。黒にゃんこかわいいにゃーーー。

家に帰ってから映画見直してみたら、やっぱり同じ本屋だった。あの映画、おしゃれだけど特別好きなわけではないけれど、でもなんかうれしいわーー。イーサンホークあそこにいたのねーー。二人が歩いた道とかもたどってみたかったわ。ウィーンでやれってな。反対側の道を歩いていたら本屋には絶対きづかなかったので、なんかそういう小さな偶然がうれしい。

あとは地下鉄乗ってスタバで時間つぶしてホテル戻って空港に向かいました。やはり空港は古いほうでした。それだけが心残り。くそう。

成田について搭乗口付近で札幌行きの飛行機待ってるとき、腕に手錠はめられてその部分を布で隠している何かの容疑者か犯人が連行されているところを目撃。5人くらいの黒スーツの人に厳重に連れられていたよ。あんなのみたの初めてー。怖いわー。黒人さんだった。きっとヤクの運び屋だね。手荷物受取所にラブちゃん二頭いたから、どっちかが捕まえたんだね。

そして新千歳についてバスが出発するのを待っていたら、外歩いていた人が突然崩れ落ちて吐きまくっていた。運転手さんにあの人ちょっと、、、って伝えてるうちに、友達っぽい人に連れられてその人は去って行きました。なんでもないならそれでいいけど、掃除していけよな。まったく。

そんなわけでパリ旅行の最後は怖さと汚さで終了。

最後、パリの感想を箇条書きで。

・物価が高い。異常。
・街並みがステキ。芸が細かい
・地下鉄楽しい。便利。
・英語はかなり通じる。
・でも自分の英語力がかなり低下していた。
・食べ物も比較的おいしかった。
・でも選び方を間違えるときっと失敗する。
・総じて楽しかった。

本屋のにゃんこ。


にゃんこがいた本屋。