◇3月9日
さて、いよいよバルセロナです。念願です。中学生か高校生くらいのときからサグラダファミリアをみたいと思ってたので、15年来の夢がやっと叶います。わたしの仕事は終わりです。あとは、来世。
ロンドンからバルセロナまでは飛行機で二時間。時差が一時間あるので、3時間かかる計算。機内では疲れて寝てしまった。話には聞いてたけど、イベリア航空は軽食（ナッツとか）飲み物全部有料。ブリティッシュエアウェイズのほうが絶対サービスいいんだろうけど、時間的な問題で行きも帰りもイベリア航空。
そういえば、わたしエル・プラット空港に着いてから何で市内まで行くとか、何も決めてない。うーん、いつもは周到に計画を練るんだけど、今回はどうしたんだろう。理由は忘れたけど、鉄道を使って市内まで出ることに。
鉄道の駅まではシャトルバスがでている。バスはもちろん無料。駅から市内までは有料のはずだけど、なぜかタダ券配ってて無料だった。なんだったんだろう、あれは。鉄道に乗って、目的地を確認。うーん、目的の駅名がない。バルセロナ、って駅があるけど、あれ札幌駅的なシティセンターだろうか。バルセロナ駅の二駅向こうには知ってる地下鉄の駅名と同じ名前の駅が。うーん、知ってる駅で降りるほうが無難・・・、と思ってると、隣のおばさんが「この列車ってサンツ（目的の駅）に止まる？」と聞いてきた。どうみても観光客のわたしに。「前に乗ったときは三つ目（現バルセロナ）だったんだけど、駅名が違うの」だと。まぁ、隣にわたししかいなかったけど。駅名みてもサンツなんてないので「たぶん行かないと思うけど・・・」と答えたら、おばさん駅員っぽい人に聞いてくれた。バルセロナ・サンツって駅らしい。紛らわしいよ・・・。
おばさんのおかげで無事目的の駅に到着。地下鉄に乗り換えて、宿泊予定のバックパッカーへ。「まるで民家で絶対わかんないから、○○についたら電話して！」と言われた場所についたので電話をかける・・・が、かけ方がわからない。そもそもお金が入ってかないんだけど！ロンドンのYHAで、洗濯するのにカウンターで洗濯用のコインもらわないといけないのに、普通に小銭いれて小銭が入っていかなくて洗濯機が動かなかったときのことを思い出す。
ガイドブックみても「使い方は日本と同じ」って書いてあるのに、かけ方がさっぱり。。。現金でかけられないならカードだ！と思い紆余曲折してカードを購入するも、やっぱりかけ方わからず。うーん、この時点でこの旅行で最大のピンチ。電話がかけられないと宿の場所がわからない。泊まれない。金はすでに払っている。うわーーーーーん！ちょっと泣きそう！
しょうがないので別の公衆電話試したり、とおりかかった親切そうな人にかけ方聞いたり（たまたま壊れてる公衆電話の前にいてせっかく教えてくれたのに電話はかけられず）。最終的に、お金の入れ方が間違っていたことに気づくまで15分。長かった。あまりに長かった・・・。住所くらいサイトに書いておけば電話かけられないときもなんとかたどり着けるかもしれないのに！と逆ギレしてました。でもわたし正論だと思う。電話かけられないほうがおかしい？ほっといてーーーーー。
結局宿に着いたのは16時半すぎ。この日はカタルーニャ音楽堂で18時からあるコンサートをみたかったのだけど、時間もぎりぎりだしどうしよう、、、と思いつつ、始まってたとしてもいいや！と思い荷物の片付けもそこそこ出かけることに。
地下鉄に乗って、反対方向に乗ってることに気づいたので戻って、カタルーニャ音楽堂へ向かいます。今日、やっと自分の悪いところのひとつが「行き先や目的地をきちんと確かめずに乗り物に乗り降りする」ことだと認識。旅先だと反対方向に乗るのは結構やりがち。今まで何回やったことか。
場所もきちんと確認してなかったので、地図を見ながらうろうろしていると、、、あ！明らかに異色の建物が！周りの建物と一切調和してない、立派な建物発見！これだーーー、こんな狭い奥まった場所に建ってるの！
カタルーニャ音楽堂 周りの建物と調和する気ゼロの世界遺産
モデルニスモの乙女な造りがステキ☆
わー、わー、かわいいよ！音楽堂かわいいよ！彫刻ステキ！とじっくりみたいけど、コンサート始まってるので写真を何枚か撮って中へ。中のレセプションでチケットのこと聞くと、奥だ、と言われ、奥でさらに聞くとさらに奥と言われ。やっとチケットオフィスに辿り着いてチケットを買う。チケット購入時に身分証だせと言われた。この先、公的機関ではクレカ使用の際に何度か身分証の提示を求められた。役に立たないと言われるパスポートのコピーを持っててよかった。
無事チケットを買うも、今度はホールの場所がわからず。奥だ、と言われさっきの場所に戻り、さらに奥だ、と言われ一番最初の場所に戻ると、そこが入り口。・・・もっとチケットオフィスと入り口近くてもいいんじゃないかい。
そういえば、中の写真は撮れなかったけどとてもステキだった。記憶も薄いけど。。。
やっとこさホールについて、スタッフの方が席の場所を教えてくれるが、正直言って何言ってるかさっぱりわからない。入り口入って、階段登って右・・・くらいまではわかるんだけど、そのあとの単語が聴いたことなくてさっぱり。4回くらい聞いて、諦めて「行けばわかるよ」と言われる。切ない。
曲の切れ間に中に入って席を探すとすでにほかの人が。どうにも場所が違うらしい（汗）。少し迷って、おばさんに助けてもらって、結局わからず適当な空いてる席に。最初からそうすればよかった。
カタルーニャ音楽堂はガイドツアーもやってるんだけど写真が一切NG。わたし写真好きなので写真撮りたいなーと思ってたら、コンサートの開始・終了時は結構取り放題、と聞いてコンサートにやってきた。音楽堂っていうくらいだし、世界遺産のステキな場所で音楽聴くのもステキじゃない。
なので、今日この時間に「The Swingle Singers」という人たちのコンサートがあることは知ってたんだけど、彼らのことはまったくリサーチしておらず。会場に入ると、男女4人ずつのアカペラとボイスパーカッショングループだった。クラシックやポップスを独特のアレンジで、踊りを交えながら楽しく演奏していた。ベートーベンの第五？とか、ビートルズの曲とか。一番いいなーと思ったのは、たぶんマルーン5の曲。しんみりしててステキだった。観客との掛け合いでWe Will Rock Youやったり。あとから調べたら、60年代くらいからメンバーを変えつつ活動してるグループらしい。今は当然当時のメンバーはいない。
このコンサートが思いのほかよくて、劇場内を堪能するつもりだったのに気づいたらバンドを凝視していた。ステージ上に打楽器とかは一切ないんだけど、どう考えてもドラムとかトランペットとしか思えない音がでていて、すごいなぁ。そんな人たち、日本にもいたよね。誰だっけか。
さて、本来の目的の劇場内は乙女！まさに乙女！ベルバラって読んだことないけどこんな感じ？このあと「モデルニスモって乙女なんだ！」って思うくらい乙女。天井や側面の壁のステンドグラス、天井のステンドグラス横のちいさなランプ、ランプの横のバラの飾り、メインホールのしずく型のシャンデリア、シャンデリアの周りのバラ、モザイクの柱。何もかもステキ。
こんなステキな劇場でステキな音楽が聴けて、本当に満足。これでお値段14ユーロ。安い！！正直、この時点ではどうにもはまりきれなかったエディターズより満足してました。今ではエディターズのほうが満足してますが。
馬の彫刻や柱にステンドグラス・・・
天井のステンドグラスに花のかたちのランプ、ランプの横のバラ・・・
しずく型のシャンデリア、小さな円形を組み合わせたかわいいシャンデリアの周りにはバラ・・・
コンサートが終わったのが20時か21時頃、外はすっかり暗くて、建物はライトアップされていた。
昼に撮った写真ではよくわかんないけど、右の写真で柱のモザイクがひとつひとつ違うことがわかる。すっごく手が込んでる。だからより一層ステキなのね。
夜のカタルーニャ音楽堂
とても満足していい気分だったので、帰りはグラシア通りをテクテク歩いて帰ります。グラシア通りは大きな通りなので、晩御飯食べるようなバルもあるし、何よりガウディのカサミラとカサバトリョがある。ライトアップされた建物ってステキよね！
道に迷いそうになりつつテクテクテクテク歩いて、うーん、通りはヨーロッパっぽい建物だらけだし、すぐに見つかるかな・・・とちょっと心配だったけど、またあった。明らかにおかしい建物。やっぱり天才は常人とは違う。普通のビルや建物の隣に、普通にガウディの建築物が建ってます。
左：カサバトリョ ベランダ部分がちょっと気持ち悪い
右：カサミラ 有名ですね、これは
ガウディは曲線がどうの、ってよく言われてるけど、ホント直線が全然ない。ぐねぐねぐねぐねしてる。宿で一緒になった方は「アルゴリズムがどうの」って言ってましたがアルゴリズムってなんですか？？（爆
テクテクテクテク歩いて、あったーーー、生ハムたくさんぶらさがってるお店！事前にリサーチしたバル「コスタ・ガレガ」へ。
生ハムオンパレード！食べきれるのはいつ？？
メニューをみてもよくわからなかったけど、とりあえず店内へ。お店の人は笑顔で超親切。注文したらとりあえずオリーブがでてきた。うーん、うまいのかな？普段オリーブ食べないのでよくわからない。でも、きっとこれおいしいんだと思う。
ハモンイベリコ、スモークサーモンとクリームチーズのピンチョス、スペイン風オムレツ
ピンチョスうまーーーーい！スペイン風オムレツもうまいんだけど、どっかで食べたことある味がする・・・。量が多くて半分食べたくらいで飽きてきちゃった。タパスって案外大きい。